おまたせしました、前回の続きになります。今回は音色を設定する"編曲作業"の話です。
前回の記事はこちら
音ゲーマー、曲を作る ①作曲を始める - みをつくしのDTMブログ
ドラムトラックを配置する
ドラムパートについて知識が足りず、何をどうしてよいのか分からなかったのでドラム音源プラグインの"Addictive Drums2"を購入して使用しました。
ドラム音源ソフトにリズムパターンが収録されているので、それを仮配置して"それっぽく"してみましょう。
(画像を準備中)
Apple謹製のDAWである"Garageband"や"Logic proX"を使用しているのなら"Drummer"機能を使うことで直感的にドラムトラックを配置できるとのこと(配置後にMIDIデータに書き出して、他のドラム音源で同じリズムを鳴らしたりもできます)。
音色を設定する
現状では各トラックがピアノ音となっている箇所を各種楽器の音に変更するために、インストゥルメントトラックを作ってその中にノーツを配置しなおします。
今回は"SERUM"、"Xpand! 2"、"KONTAKT 6"をメインに使用し、ベースラインに"MODO BASS"を使用しました。
Spliceを活用しよう
シンセ音源プラグインの"SERUM"はSpliceというwebサービスからレンタル兼分割払いをすることができるので、月々1000円の支払いで使用できました。また、音色のプリセットもクレジットを消費して交換できる支払いコースが存在したため、こちらにも毎月1000円支払って活用しました。
PC用の公式アプリケーションを使用するよりもブラウザ版のSpliceにアクセスして欲しい音色を選定したほうが扱いやすかったです(2023年現在)。
楽器を演奏して録音する
今回制作した楽曲ではエレキギターの音を録音して採用しました。ギター音源プラグインも市販されていますが、全体的に価格が高いため自分で弾いた次第になります。
バンド演奏をしていたころにマルチエフェクターを購入していましたが、お世辞にもエフェクトの作成が上手とは言えなかったのでアンプシミュレータープラグイン"BIAS FX2"を購入して使用しました。
アンプとエフェクターのプリセットが入っているので手軽に"いい音"を鳴らすことができます。
★昔プレイしたRockSmithというギター教則ソフトはこういうソフトをうまくゲームソフトに落とし込んでいたんですね。着想がすばらしい。
楽譜を作成する
作成したトラックを"スコアエディター(Ctrl+R)"に読み込ませると楽譜になるので___
それをTAB譜に変更してPDF形式で出力します。
▲「スコア」→「設定」でタブ譜モードにできる。その後どの弦で鳴らすかは音符ごとに逐次編集していく
PDFファイルでTAB譜を目視しながら録音作業を行うことでスムーズに録音作業を終えることができました。
オーディオトラックを編集する
また、テンポが早くて弾けないリフを遅いテンポで録音してから"タイムストレッチ機能"で本来のテンポに合うように倍速再生させたり、
▲オレンジ色のバーでタイミングを合わせている。音楽的にどうかは別として、BMSにする場合はタイミング補正が必要だ
難しくて上手に演奏できない箇所を分割して録音し、後で継ぎはぎして違和感の無いように音量を増減させて繋げる"クロスフェード機能"を活用することであたかも一発で録音したかのように聴こえるように調整しました。
FX(効果音)を入れる
現代の楽曲ではジャンルを問わず多くの効果音が使用されています。
自分の楽曲でも制作中に物足りなさを感じたのでネット上で調べまくって欲しい音が何という名前なのかを探り当てて効果音を挿入しました。
効果音は先のSpliceにてクレジットを消費して入手したものだけを使用しました。パソコンを買い換えてもアカウントに入手した音データが紐づけられているので環境の復元が簡単になって良いですね。
▲青い"雲アイコン"をクリックするとパソコン内に保存されていないサンプルをダウンロードしてくれる
先述のとおり公式アプリの使い勝手が悪いのでブラウザからアクセスして購入→公式アプリからDAWにドラッグ&ドロップするとよいでしょう。
▲PCブラウザ版ではカテゴリ分けされたものからサンプルを選べるし、細かく絞り込むこともできる
次の工程ではミックス/マスタリング作業を行っていき、"いい音"にしていきます。